戦後、アメリカでは栄養素至上主義(勝手に私が訳しました。本文ではnutritionism)が急速に広がった。特定の栄養素に焦点を当てるこのイデオロギーにより、脂肪なしの牛乳やDHA入りの卵など、新たな加工品が続々と世に出ている。しかしふたを開けてみると、心臓病の原因であったはずの飽和脂肪酸は実は心臓病と関連性がなく、トランス脂肪酸によるものだという研究結果がでて、バターより体にいいはずだったマーガリンは実はトランス脂肪酸が入っていてよくないとされたり、説がころころ変わる。、食物の体への作用について、現代科学でわかっていることなんてほんの少しなのだ。ある特定の物質の働きが解明できたとしても、食べ合わせや調理方法やそのほか様々な条件によって起こった食物の化学反応について、実はわかっていることは少ない。
ではどうやって健康を維持していくか。おばあちゃんが知らないものは食べないこと。つまり、昔から食べられている野菜や肉など、なるべく加工していないものを食べること。精製されたもの(小麦粉や白米)をやめて、全粒粉や玄米をやめよう。オーガニックを食べよう。アメリカンな食事をやめて、日本人やフランス人が食べるような伝統食を食べよう。料理や食事にもっと時間をかけよう。
☆☆
なんてーことだったように思います。いやあ、わからない単語すっとばして読んだわりに面白かった。細かい内容はぼちぼち後で書きますけど、おばあちゃんが知らないものは、って結構ずっこけた。でも幕内秀夫センセと同じこといってます。現代栄養学にふりまわされず、昔から食べているものを食べるってこと。それにしても、アメリカの食文化といったらほんとうにひどいと何冊か本を読んで思いました。食費は家計の10パーセント、食事の用意に費やす時間は1日に30分、食べる時間も1時間足らずだそうです。ほかの本でも読んだのですが、アメリカ人の一日のカロリー摂取の42%が動物性食品と乳製品、51パーセントが加工品やできあいのもの、野菜と果物は、わずか7%なんですって。まあアメリカ人といってもいろいろですから、こういうデータに意味があるのか疑問ですが。だって食に関心がある人はうちの周りに結構いますもん。
なかなか難しいなと思ったのは、仕事と家事の関係。専業主婦なんて絶滅種(はいいすぎか)みたいなこの社会において、料理に時間を費やす人がどれだけいるだろうということ。私だって1日中外で働いたら家に帰って休みたいって思うもの。今はちびっちゃいのがいるから食べ物に気を使っているとはいえ、毎日三食ごはんと二食の間食をまじめに作っていたら一日なんてあっという間に終わる。合理主義といわれる国で、一番減らされることといったら時間がかかって賃金ゼロの家事なんじゃないだろうか。このジレンマはどう解決するのか?著者は、絶対に時間があるはずだと書いてます。ネットサーフィンやテレビに使ってる時間を料理に使おうって。うーん。


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