カレンダー

2008年10月
« 9月   11月 »
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031  

アーカイブ

  • 2011
  • 2010
  • 2009
  • 2008
  • 2007
  • 2006

メチルブロマイド

Organic, Inc. より。コンベンショナルないちごを食べたい人は読まないでください。

メチルブロマイドの効果が認められたのは1950年代。いちごの収穫量がそれまで1エーカーあたり10000-12000ポンド(約4500kg-5400kg)だったのが、メチルブロマイドを噴霧した土では2003年には62000ポンドに跳ね上がった。いまやカリフォルニアでは全米のいちごの86パーセントを収穫している。収穫が多いほど農薬の使用量は増えていき、2002年にはモントレーカウンティーだけでも(メチルブロマイドとクロロピクリンを)2.36ミリオンポンド(ああもう単位がわからない。1043トン?)をいちごの農地に使用している。

しかし毒性が強いため、使い方を誤って農業従事者がガスを吸い入院したり、最悪の場合死亡するケースがでてきた。メチルブロマイドはオゾン層を破壊するため、ヨーロッパや他国で使用が禁止されている。カリフォルニア州のCalifornia Department of Pesticide Regulation(DPR) は初期症状として倦怠感、頭痛、視力障害、吐き気があるとし、症状が進めば窒息、最終的に心臓発作を起こして死に至ると記している。DPRは1994年の毒性実験の結果をもとに、大人の急性吸入毒性の値は210ppb(ppbは10億分の1%)とした。急性吸入とは、24時間以内に治療を必要とする最高濃度のこと(なんでしょうか。調べてもよくわからなかったので専門家さんアドバイスお願いします)。亜慢性吸入毒性の濃度は、大人2ppb、子供1ppbとした。

ところが、ここからちょっと怖い展開に。

2000年に、カリフォルニアの農地が広がる地域を調査したところ、パジャロ・ミドルスクール(Watsonville)で空気中に7.73ppbのメチルブロマイドが検出された。この学校は低所得者の子供が多く、60パーセントが農家の子供。

これが地元のメディアで大々的にとりあげられ、大問題になったが、親たちはほとんど何も講義しなかった。農業が立ち行かなくなれば仕事がなくなるからだ。新たな規制を設けたいDPRとそれに反対する人々は論議を続けた。パジャロ・ミドルスクールの親がDPRを相手に訴訟を起こすことも

2003年にDPRは(いちご?農薬?)業界のスポンサーによる新たな実験結果を発表した。それによると、メチルブロマイド20ppbでもまったく害はないという。(環境科学者によると、オゾン層に影響をきたすのは5ppb以下)

結局DPRは亜慢性吸入毒性の濃度を、子供は1ppbから9ppb、大人は2ppbから16ppbとした。これでパジャロ・ミドルスクールは「安全」とされたのだった。これで一件落着。なわけないじゃないですか!

ちなみに、一般的にメチルブロマイドと併用されるクロロピクリンとの調査はされていないそうです。

実験結果など、やる方の立場でどうにでも変わってしまうんでしょうか。いちごの話は本ではまだまだ続くのですが、疲れたのでここまで。

Leave a Reply

 

 

 

You can use these HTML tags

<a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>