先に書いておくと、こういう話って耳を塞ぎたくなりますよね。知りたくない。知ったところで食費は限られているんだから「安全じゃないもの」だって買わなくちゃならない。私も一時は本を読んだりしていろいろ調べているうちに、でもどうしようもないんじゃないか、と思うようになって熱がひきました。私たちは聖人じゃないので、きれいな水やきれいな食べ物で生きていくだけを人生の目標にしたくない。オーガニック農業に携わる人達はある意味宗教的な信念を見出してやっていて、その人達におんぶするオーガニックと言うシステムは一体続くものなんだろうか、と。選挙権のない私に何もできないじゃないか、と。
食事はかなり個人的なことだから、他人にあんたの食べてるものは危ないって言われたらすごく腹が立ちますよね。それにいただいたものはそれだけで元気になれるから食べます。ケチつけてるって思われたくない。こっぺは食にうるさいって気を使われたくない。
でも、この映画を観て知ってしまった事実を、見ないふりをすることはやっぱりいけないのではないかと思うようになりました。肉を食べられなければベジタリアンになればいいって話じゃない。そうして料理を作る人の気持を無下にする企業の姿勢が許せない。自分にできることってなんだろうと。
食肉業者は、全米でたった4社がそのほとんどのシェアを独占しています。彼らは飼育から加工までを徹底的に工業化することにより低コスト、低価格を実現してきました。豚や牛、鶏は最低限の(何が最低限かわかりませんが)環境で飼育され、安い飼料を与えられます。
映画で紹介されたような事実は知っていたのですが、実際映像にしてみるとかなりショックでした。ほとんど動けない、壁には窓もない小屋に鶏が飼育され、夜もあけないころ業者がやってきてコンテナに詰めまくって持っていく。牛たちは本来草食なのに、安い大豆やとうもろこしを食べさせられるため病気になる。病気になるから薬を使う。
死んだ豚を解体する人がいるのですが、これがまたひどい労働条件で。不法移民を使うからあんなに危険な仕事なのに保険なんかほとんどないし低賃金。定期的に摘発され逮捕されるんですが、逮捕の現場に立ちあった労働組合の人は、「あの移民は10年会社のために働いて、最後は罪人にさせられるんだ」と行ってました。蟹工船はんぱない。
食事にお金をかけられない貧しい人が、そういったファストフードを食べて病気になる。何とかしたいのにご飯を作る時間がない、お金が無い。
ほんとうに切なかったです。こんなふうに消費者の安全が無視されていいものだろうか。生産者がおきざりにされていいものだろうか。資本主義だから仕方ないでいいのか。
最後に映画では、企業の強力なパワーに、消費者の私たちは何もできないように見えるけれど、たばこ産業について思い出してみてください。あれだけ強かった企業の影響力がすっかり薄れてしまったように、この食の安全に関しても私たちにできることがあるはずだ、と伝えています。
映画では、観た人ができることとして、こんなことを勧めています。
- Buy organic or sustainable food.(オーガニックや環境に優しい食べ物を買おう)
- Go without meat once a week.(週に1度は肉を食べるのをやめよう)
- Read labels–know where your food comes from.(商品ラベルをじっくり読もう。産地をチェックしよう)
- Drink more water, fewer sugary beverages.(水を飲もう。砂糖の入らない飲み物を)
- Support companies that treat workers, animals, and the environment with respect.(労働者、家畜、環境に優しい企業をサポートしよう)
でもこれがなかなかお金のかかることで。昨日、前から行ってみたかった近所のオーガニックを中心にした小さな販売店に行ってきました。WholeFoodsやRainbowにしかないようなものが置いてあり、なんだここで買えばいいんだ!と喜びました。野菜や果物もほんの少し置いてあるのですが、どれも新鮮。あんなにみずみずしくて立派なレタス、この界隈じゃみたことありません。でも値段がやっぱり高い。冷凍庫に入っていた牛肉の切り身は、厚さ2cmくらいのものが1枚で24ドルします。ありえん。
幸いなことに住んでいる地域は食に関心が高いので、買う場所は選べます。その中で出来る範囲でやっていくしかないかなと思っています。おいしい野菜料理や豆料理を覚えたいです。
今読んでるFood Inc.の本にこんなウェブサイトが紹介されていました。最寄のOrganic/Sustainableなお店を検索出来るサイトです。
長くなってすみません。読んでくださってありがとう。


ミクシィ日記ももちろん読ませていただきましたよ~。
もー、お話ししたいことがあまりに溢れかえって、でもそのほとんどが心中のもやもや状態で、書くに書けなくて、ということを書きにきました。(殴)
実は私も一度書きたいと思いながら、すでに数ヶ月たっております、とほほ。
結局、自分ができることをやろう、の一言に尽きるのですが。それが100%である必要はなく、ほかの人を非難する必要もない、という”線引き”の問題ではないかと思うです。
食べ物への、作った人への感謝の思い。宗教的なことではなくて、それをまともな形で持っていれば、こんな飽食に溢れた世の中になっていたのかなあ、と。
ううう、やっぱり私も書きたいなあ。その時は、こちらの日記を大いに参考にさせてくださいませ!
Miyukiさん、はぐっ。
書いても書いても思っていることが伝わらなくて、でも書かずにいられなくてちょっと恥ずかしいんです。Miyukiさんならもっとスマートに書いてくださるととっても期待しております。参考なんて。。ひいい。。
線引き、そうなのです、それが一番の問題なのです。別に興味ないわよ、な人がいたっていいのですけど、自分の気持の問題が大きいです。
ここまで突っ走っちゃったものを引き止めたり後戻りさせたりできるのかどうか。この国にはまだ望みがあるような気もするんです。
ネットでFood Inc.見れます
ジェイミーオリヴァーのつぶやきで知ったのですが、前に紹介したFood Inc.が…
[...] こちらの記事によりますと、アルファルファの草は家畜の飼料として多く使われています。ハチや昆虫が受粉に関与することから、遺伝子組換えされたアルファルファがそうでないものを「汚染」する可能性が大いにあります。承認に関して25000件以上のパブリックコメントがあり、そのほとんどが否定的だったのにもかかわらずUSDAは全面的に承認したそうです。このアルファルファを開発したモンサント社といえば、映画Food Inc.にあったように、遺伝子組換えしたDNAのパテントをとっているので、汚染されたアルファルファが見つかればその農家にパテント料払えって要求するんだと思います。ああ大変。 [...]