ちいさいモモちゃんは、モモちゃんが生まれたときのことから始まります。お誕生のお祝いに、野菜とカレー粉や、チューインガムがやってきます。この本を読み聞かせするとぼんずは夢中で聞いています。前半の三作目まではわくわくどきどき、ぼんずぐらいの子供が喜ぶ話がいっぱいです。後半はちょっと難しく感じるかもしれません。
うまくかけないのですが、作者の松谷みよ子さんの童話は本物だなと思うのです。子供向けの楽しいお話だけじゃなく、怖がるような影の部分もある。そこに子供は想像力を働かせたり、深い悲しみや喜びが感じられるのではないかと思います。
このモモちゃんシリーズは松谷さんの体験を下地に書かれたものだそうで、シリーズが終わるまでに30年もかかったそうです。身に起こったことを物語にするまで、とてもとても時間がかかったと6冊目のあとがきで書いておられました。ちいさいモモちゃんの初版は昭和49年なのですが、モモちゃんが1歳になってから「あかちゃんのいえ」に預けられるお話を読んで、この時代に仕事を持って働くことは大変なことだったでしょうし、それをお話に書くというのも気力の入ることだったのではないかと思います。このシリーズの後半では両親が離婚して、父親が亡くなるという衝撃的な内容になるのですが、童話として昇華させているその文章力、というとおこがましいですけれど、その圧倒的な才能を感じずにはいられませんでした。後半の3冊は文庫本を買って最近初めて読んだのですが、モモちゃんと妹のアカネちゃんを、自分と妹に重ねて涙が止まりませんでした。
環境の違うぼんずがこの物語をどう思うか、というか最後まで読んであげるかどうかわかりませんが、できるところまで読んであげたいです。読んでから気になって調べたのですが、この物語のベースになった松谷さんの体験をつづった本があると知りました。「小説・捨てていく話」というそうです。機会があったら読んでみたいとおもいます。


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