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「いのち」を養う食 を読みました


すっかりご無沙汰してしまいました。書きたいことはたくさんあったけれど、引越しやら帰省やらで時間がありませんでした。ぼちぼちぬるく元気にやっております。

成田空港からこちらに戻る直前に、空港の本屋でみつけたこの本。佐藤初女さんについては雑誌などで読んでいましたが、著書は初めてです。ウィキによりますと、今年90歳。「1992年より青森県岩木山の山麓に「森のイスキア」と称する悩みや問題を抱え込んだ人たちを受け入れ、痛みを分かち合う癒しの場を主宰。それ以前は弘前市内で自宅を開放して同様の活動をしており、こちらは「弘前イスキア」と呼ばれていた。素朴な素材の味をそのままに頂く食の見直しにより、からだから心の問題も改善していくことができると訴える。」だそうなのですが。

世界各地でも活動を広げていて、実はサンフランシスコにもイスキアがあります。ブログをみるとあまり活動されてないのかな?以前は佐藤初女さんがサンフランシスコに来られて、おにぎり講習会などが開かれていました。当時私は仕事だったか学校だったかが忙しくて一度も参加したことがないのを、今ふかーく後悔しております。でもきっと、そのときは佐藤初女さんの言うことが理解できなかったかもしれないな。

お家のごはんは特別なものでなくて良い。美味しいごはんとお味噌汁、常備菜があれば。でも、いいかげんな気持ちで作ってはいけない。30分なら30分、心をこめて作る。そうして作った食べ物は、必ず人の心を打つから。そんなお話でした。

レシピがあったのが嬉しかった。おにぎりを作ってみたかったんです。お米の研ぎ方から炊き方までと、おにぎりの握り方を読んでたらよだれがとまらなくなりました。食材を生かすように、やさしく扱う。時間で調理しないで、材料をよく見て。

ここのところ、忙しかったり気分的に落ち込んだりして、ごはんがおろそかになっていました。もうどうでもいいや、と冷凍食品を買いためて。でもやっぱり、心がすさむんです。時間がないをいい訳にしないで、短時間で作れるものを心をこめて作ろうと思いました。

この本を読んで一番に思い出したのは義母の料理。毎回、帰るたびに元気をもらいます。地元の新鮮な魚と、自分の畑で取れた瑞々しい野菜を使った、シンプルで心のこもった料理が大好きです。献立は定番のものが多いのですが、とても丁寧に料理します。例えば和え物は、私なんかは野菜をぐるぐる混ぜて合わせた調味料をどっぱとかけるだけですが、義母はいくつかの手順に分けるんです。新婚当初は食べきれずに悩んだこともありましたが、今は別人のように義母の料理を全部ぺろっと平らげます。

今年の帰省は、引越しなどいろいろ重なって、心身ともにぼろぼろの状態で帰ったので成田に着いたとたんにおお風邪をひきました。実家の母にも良くしてもらいましたが、今年ほど義母の料理をありがたく思ったことはありませんでした。これでまたアメリカで1年頑張れます。料理と家事を一度しっかりと習いたいのだけど、こちらにいるとなかなか。

アメリカに帰る飛行機の中でこの本を読み、義母を思い出して大泣きしたのでした。また帰ります。

 

 

子育てご飯私流を読みました

偏食の話題、何度も書きますが。

アマゾンにはなかったのですが、「子育てごはん わたし流」は20年ほど前に出版されたものです。著者の奥園壽子さんがお若い。小さな子を持つ家で時間の合間を使って作る料理レシピが載っているのですが、写真はほとんどなく、材料でなんとなく味がわかってしまうくらいのシンプルな料理が並んでいます。どれも簡単に作れておいしそう。

面白いのはレシピの間にある子育てごはんの気持ちというコラムでした。まるで私の状況と同じことが書いてあり、涙ぐんでしまいました。奥園さんのご長男も全部食べられない、食べるのが遅い子で、ご飯のとき奥園さんはいつもいらいらしていたとか。自分の作ったものを残されるのに異常に敏感で、残してもいいじゃないかと頭の半分はわかっていつつも、もう半分ではどうしても許すことができない。私もそうなのです。

子どもは大丈夫、いつか食べるようになる。子どもは自分の食べる量を知っているから親は栄養のある食事を与えることだけ気にかけて、食べるかどうかは子どもに任せる。頭ではそう思っています。だけど毎日毎日、日に三度、作ったものをつき返され、食べるのはふりかけごはんとブロッコリを一口とから揚げだけが続くのが本当にストレスなのです。子どもは偏食でも大丈夫と言っても、細胞が新しいから食べるものの成分を最大限吸収し代謝できるというだけであって、根本的には大人と同じです。不健康な食生活を続けていれば、あれも足りないこれも足りないと心配になってくる。事実、一度風邪をひくとなかなか治りません。まだ小さいので体力がないのはわかりますが、やっぱりしっかり食べていないせいだと思ってしまいます。ぼんずもぼんずで、かなり頑固なタイプだと思います。2歳のころから食べるものがあまり変わってないです。

それでも、そのストレスは食事のときの一過性のものなので、自分の気持ちを深く捉えて分析するということがなかなかできませんでした。なぜ自分はこんなにいらいらするのだろう。なぜぼんずがご飯を食べないということが、こんなに私の怒りのつぼを刺激するんだろう。考えても答えが出せないでしました。

この本によると、それは結局自分の子育てに対する自信のなさの裏返しなのだと。「たとえば子どもが病気しないとか、虫歯がないとか、そういうことで自分の母親としての力量をはかっています。そしてそれが自己満足と同時に自信でもあるわけですから、少しでも崩れるのが不安でなりません。子どもがしっかり食べてくれさえすれば、元気で明るい子が育つような気がしていたのです。」 ああ、思いあたる。

子どもがゆっくり食べる姿が母親の理想像から大きくかけ離れていたからいらいらする、というのもうなずけました。私も、よくよく考えてみると、食事風景の理想がものすごくあるのです。お母さんは料理上手で何でも作れて、子どもはランチョンマットひいたテーブルで出た料理をがつがつ食べる。ランチョンマットがミソです。子どものころ、友達の家でランチョンマットをひいてご飯を食べているのがとてもうらやましくて憧れでした。うちは母が働いていたので凝った料理を食べることがほとんどなかったので、専業主婦のおかあさんの家庭にすごく憧れていました。母には感謝していますし、食の安全について教えてくれたのは母でしたが、なんだかどうしようもないコンプレックスが私にはあるのです。それが今も、食への関心につながっているのだと思います。でも、それとぼんずの食べ方とは関係ない。ぼんずが問題なのではなく、「私」と「食べない食べるのが遅い子どもにイラつく心の問題」なのです。

さてそのために何をしたかなのですが。まずは子どもと二人きりで食事をするのをやめたそうです。料理上手だからこそできるのかもしれませんが、とにかく人を呼んで一緒に食べることにしたそうです。外に持っていって食べたり、持ち寄ったり。そうして盛り方や食べ方を変えてみる。同じ悩みを持つお母さんと気持ちを共有する。それから、お弁当にして公園で食べ、食卓の緊張感をなくす。決定的だったのは、これは私にはできないことですが、二人目の子ができたときに憑き物がすっかり落ちたように、食べないことを気にしなくなったそうです。二人の子育てで精一杯になって食べ残しに意識を持っていかないことが一番の解決策だったと。

それから、嫌いなものでも一口だけ食べさせる、それも食卓じゃなくてキッチンで味見。そのほうが子どもが寄ってくるそうです。それと、料理を作っているときに今日のごはんは世界一おいしいから、とか一番おいしい中華料理だよ、とか気分を盛り上げて言ってみる。やってみると、作ってる私もその気になるから不思議。今日はすっごくおいしいごはんを作ろう!と張り切っちゃう。

食事を大事にしながらある一方で気にしない、というのは難しいですが、人の手を借りればなんとかなるのかもしれません。といってまた行きつ戻りつするんだけど。

ひとつだけ、ぼんずが偏食でよかったと思うことがあります。それは、よくある子供の食事に関する本に書かれてあることがまったく役に立たないのがわかったということです。食事は大切、今から正しい食生活をしないと成人病予備軍になる、成長を妨げるだの脅しがあり、食べさせるためにはやれ野菜育てろだのかわいく飾ってみろだの書いてあるんですが、そういうことと食べないことは関係ありません。食べることの大切さを教えたい、とかなりがんばってる栄養士さんもいますが、無理なものは無理です。催眠術かけたり小さく切って味がわからなくして食べさせるとかしない限り。自分から食べるのを待つしかない。できることといったら、切り方や味付けを変える、つまり料理技術を上げることしかない。それで食べてもらえなくてもやりすごす術を考え続けていく。

ただし、食事マナーはまた別の話だと私は思っています。今の年齢なら、食事の挨拶をする、なるべくフォークや箸を使う、食べているときに汚いものの話をしない。各家庭で許容できる範囲は違うと思いますが、うちは以上を大事にしています。そういうことは日々の積み重ねだと思うから。これにもうひとつ、食事中は怒らない、をつけたいですけど<私に。

最近は、栄養士医者の本よりも食と健康に向き合っている料理家の本に惹かれています。奥園さんはそういう人だと思います。小林カツ代さんもすごい。うまくいえないけど食べるということに1本筋が通っているというか、哲学を持っていて本物なのです。エンターテイメントとしての料理じゃなくて、日々大切な人のための料理を作っている人。国の栄養行政の意向そのまんまとか、科学ありきとかで食は語れない。毎日体を動かして料理を作る人だけが見えてくるものがある。料理の腕はいつまでたっても上がらないけど、いつかそれが見えたらいいなあと思っています。久しぶりに濃くってすみません。

 

未来の食卓を観ました

ずっと観たかった映画のDVDがやっと図書館に来たので、借りました。日本では未来の食卓、アメリカではFood Beawareというタイトルで公開されたフランスのドキュメンタリー映画です。こちらでは、ロサンゼルスとNYのみだったらしいです。久々の英語字幕に追いつかず100%理解できたかわかりませんが(汗)、とってもいい映画でした。

南フランスの小さな村、バルジャックは、とても美しいのどかな村です。何百年もそのままの橋や石造りの建物に囲まれ、果てしないほどの田園風景が広がっています。

でも、そこにいる村人たちの現実は残酷です。ある農家の男性は、自身は神経系を病み、子どもを小児がんで亡くしていました。ある男性は、農薬を農場に噴霧したあとは鼻血がとまらなくなるそうです。小児がんで娘を亡くした女性は、なぜ娘ががんになったのか、ある調査で農薬との関連性があることを発見します。

村長は、学校給食と老人への給食サービスをすべてオーガニック食材で出すことを決定します。施行するに当たって村の人々が対話を続けていくことで、村は変わっていきます。

子供たちの給食を食べる様子が素晴らしくて。テーブルを囲んで子供たちが座ると、調理員(栄養士なのかなあ)が大皿に盛った料理を真ん中に出し、それを子供たちが分け合います。いっぱい食べてね、Xくんは野菜を残してるじゃないか、食べなかったらデザートはないよ、と大人が声をかけながらサラダ、スープ、メイン、デザートと、順々に出していくのがいいなあって思いました。コミュニケーションのある給食ってなかなかないですよね。一方的に食事を出して、出されたほうは黙々と食べるという形式が多いけれど、まるで家の食事みたいで。

子供たちは、食べるだけでなく、オーガニックとは何かということについても学びます。授業で取り上げたり、畑で様々な野菜や果物を育てます。それから、調理員と子供たちと教師が木の下で輪になって、食べ物の大切さについて話し合います。このシーンではなぜか涙がこぼれてしまいました。食育だとかなんだとかいろんな取り組みがありますけど、教育ってこういうことだなあと思うんです。

食べることは生きること。それを子供たちに教えるのは大切なこと。畑に行ったり、家や学校で食べたものについて話す機会が毎日あることで、子供たちは五感を使って食べることの意味を学んでいく。食事を作る人達が、食べる側の子どもとゆっくりと触れ合うことは本当に大事なことだと思います。上手く書けなくて歯がゆいのですが。

この映画のあと、バルジャックはどうなったのだろう。調べてみたら、村はいまでもオーガニック食品への取り組みを続けているとのこと。だけど、地元でとれたものではなく、近隣の市のオーガニック農家から調達しているそうです。ちょっとショックでしたが、そうするよりほかない村の現実もまたよくわかる気がします。詳しくはこちらに載っています。

バルジャック村訪問

それから、この映画の監督であるジャン=ポール・ジョーは、この映画の続編と言える作品も作っています。地球のなおし方という映画です。アメリカでは公開されていないのですが、いつか見てみたいです。

@@@

ずいぶん前に、ミニバラを育てるのに夢中になったことがありました。こちらではほっといてもすくすく育つバラですが、日本の気候ではバラはとてもデリケートで、定期的に農薬を使わないとすぐに病気になったり虫がついたりします。私もマラチオンだとか農薬を買って使っていました。今までは、そうして植物を育てることが一番合理的だったし生産性を高める方法でした。でも農業が集約的になって工業化されてから、なにか違う方向にいってしまった。そしてこれからは、この村のように今までとは違った方法に移っていくのだと思います。そうあってほしい。

だらだら書いてしまいました。

食品の裏側 を読みました

ずっと気になっていた本なのですが、先日図書館で見つけ、借りてきました。えらいぞ図書館。

付箋紙つけまくりです。勉強になりました。食品添加物が予想以上に使われている現実。でもこの本を読んで一番良かったのは、作者の安部司さんの姿勢でした。こういう本は危険を煽って読む方をどうしようもなく落ち込ませるのですが、もちろんこの本にもその要素はあるのですが。。

食品添加物には光と影がある。影の安全性の部分だけを批判してもしかたがない。現代の時間に追われる生活で一から十まで手作りなんて不可能なのだから、上手に付き合っていこう、だけどそのためには情報公開が必要だという内容でした。初版は2005年なので今はもう少し状況が変わっているかもしれません。良い方向になっていればいいなと思います。

食品を買うときには手首の練習、裏をひっくり返して食材の表示を見る。自分の家の冷蔵庫にないものが入っていたら注意する。こういうところは、また書きますがマイケル・ポーランと同じことを言っていると思います。もっと消費者が意識を持っていれば企業も変わるはずだって。

日本の食品を買うにあたって一番困るのは、食品添加物を同じ目的のものならまとめて書いてあるところです。例えば調味料(アミノ酸等)と書いてありますが、実際何が何種類使われているのか、消費者にはわかりません。よく、表示される食材の数が少ないものを選ぶのが安全と言われますが、保存料と短く書いてあっても実際はいろんな化学物質が使われていたりする。これ、本当に悪法だと思うのですけど。
こちらで日本の食品を買うときには、英語の表示を見ると良いです。省略されている添加物がたぶんすべて載っています。

ただ、こういう本を読んでいつも思うのだけど、家事の時間がどんどん少なくなっている状況で、特に経済状態が悪い中で食べ物に気をつけるのは本当に骨が折れます。私も、無添加の高い醤油が買えるなんて金持ちだけだってクサクサしたこともあります。そのへんがやっぱり考えたいところ。それとうちの場合、お菓子が課題です。家族でお菓子が大好きなのですが、もう少し手作りもした方がいいかなあと思っています。これもバランスで、なんども書きますが極端な制限はしたくないのですけど。

それと勉強になったのは、特売のものに気をつけること。安いものにはそれなりの理由があること。塩、酒、砂糖、醤油などの基本の調味料もやろうと思えば内容をごまかせること。日本酒は盲点でした。でもこっちの表示方法とまた違うのでどうやって調べたらいいものか。タXラさんに直接聞いてみようかしら。家計と相談しながら、納得のいくものを買っていければと思います。

じょうぶな子どもをつくる基本食を読みました

これを読まずして幕内センセは語れませんなあ、というくらい決定版でした。今までこれを読んでなかったからわからなかったんです、センセの話が。風土に合ったもの、日本のものを手をかけずにおいしく食べる、子どもはご飯と味噌汁と漬物が基本。日本にいたら、きっとこういう食事をするだろうと思います。毎日安くておいしいお魚屋や、お野菜も季節のものを食べられるシアワセ。懐かしくて涙が出ます。

私も和食を中心にした食事メニューを作ったことがありました。幕内センセの本を参考にして献立を立てて。結果、家計が圧迫されました。日本食はこちらではとにかく高い。高いくせに脂の古い魚を食べるのも辛くて全然続かない。納豆は消費期限が書いてないからいつのものだかわからない。漬物だって添加物いっぱいで、外国向けだったらそのくらいしないと持たないのは当然です。それで早々にあきらめました。菜食になる人の気持ちがよくわかります。肉は安全でないといわれ、魚もおいしくなかったら、菜食にするしかないしそれがきっとおいしいだろうと。一方的に書きましたが、自分がおいしく料理できないってだけなのだと思います。

体に合うものは和食なのに、地元の素材で食べられるものは少ない。それがアメリカにいて、食事についての長い長い課題でした。食材はスーパーにあふれているのに、買えるものがないなんて本当に切ないことです。上手にできる人は、マクロビオティックなど地元にも浸透したやり方を取り入れて作っています。私もずっと模索中。アメリカの中でも農作物に恵まれているこの地域で、地元の味を取り入れつつ日本人の体に合う食事つくりができるようになることが、私の目標です。なーんてかっこよすぎか。

昔、アメリカにやってきた日本人は、ないものは手作りしていました。おばあちゃんたち、何でも作っちゃう。栗饅頭を作ってもらったときには感激しました。日本の野菜は苗や種を持ってきて自分の庭で作る。本当にたくましいです。私もあれがないこれがないという暇があったら手を動かさないと。

ほかに学校給食についてもあったのですが、学校給食を語ると長くなるのでやめときます。おほほ。

「子供が野菜嫌いで何が悪い」を読みました

幕内センセの本を久々に読みました。野菜嫌いの子を持つおかあさんから借りてきたのです。野菜嫌いの子を持つ心労をぶちまけまくって意気投合しまして。

読んだ感想を一言で言えば、痛快、でした。今の食育・公衆栄養をばっさり切っていく文章は気持ちいいくらい鋭くっておかしくって笑ってしまいました。栄養士が、バラエティにとんだ食事を食べさせなさい、でないと病気になるとでたらめいうばっかりに、お母さんたちは苦労して野菜を隠して混ぜて食べさせたりするもんだから、余計な糖分や脂分をとることになって子どもが病気になるとか、おかあさんたちが野菜を食べないと大きくならないと脅かすもんだから子供がストレスを抱えて余計食べなくなる、とか。耳が痛いやら面白いやら。前に読んだ子どもの食事についての本と正反対。

子供に一番いいのは昔のように、ご飯と味噌汁と漬物といった粗食なのだとやっぱりセンセイは書いてます。子供の食事で悩むおかあさんたちが一気に楽になる本です。それと、お菓子についての章はなるほどと思いました。大人はおやつをこころのために食べることもあるけれど、つまりリラックスしたいときにケーキやスナックを食べるけれど、子供にとっては大事な食事なのでおにぎりでいいのだということ。お菓子を絶対あげないことはないですが、頭に入れておきたい考えかただなあと思いました。

☆☆

今いっちばん興味があるのは幕内センセ。病院で栄養指導をしているそうなのですが、たぶん食事基準にそってないことを教えてるんじゃないかと思うんです、日本の栄養行政・公衆栄養のあり方にまっこーから対立しつつどうやって?というのが最大の疑問です。

ずいぶん前ですが、ためしてガッテンで、最近増えている栄養失調は肉を食べないことによるアルブミン不足が原因だという特集がありました。これをみて肉を食べなくっちゃと思った人は多かったと思うのですが、幕内センセが自身のブログでコメントしていました。ますます興味深い。おかげで今までまったく興味のなかった栄養行政の歴史が面白く思えてきました。

私も公衆栄養的なことにはあまり興味がありませんが、栄養学を考える上で自分のやりたい方向がまだ定まってません。そういう中で幕内センセーにはほんとーに、じっつに興味があります。でも真剣に考えだすと浄水器よりもっとすごいことになるので、いまはやめときます。

Eat This, Not That!を読みました

友達から借りたこの本、ものっすごく面白い!「スーパーマーケット・サバイバル・ガイド」だそうで、体によい(というかカロリーの低いものが中心です)食品と買ってはいけない食品を、写真で種類別に一覧にしています。例えばハムのページを見ると、対象になるのは全部で14品。それを二つにわけ、パッケージの大きさや種類などによって一騎打ちさせています。スーパーにおいてあるありとあらゆる食品が比較されています。

例に挙げると、トレジョでも売っているHarmet Natural Choice Caved Chicken Breastというハムは、60cal, 脂肪1.5g (05gは飽和脂肪酸、)塩分は340mg。対するOscar Mayer Deli Fresh Grilled Chicken Breast Stripsは、73cal, 脂肪1g (0.5), 塩分460mgで、前者を買えとあります。パッケージの写真があるから買っていいものが一目瞭然です。英語が読めなくても大丈夫!!
アメリカにきてまもなく、お店に行っても何を買ったらいいのかわからないというひとにお勧め。

ダイエット法に頼らずやせられると謡っているので、カロリーだけが重要ポイント的なところもあるかと思いきや、ちゃんと食品安全や栄養学的なことも書いてあったりして 、買い物の強い見方になるはずです。圧巻だと思ったのが、カロリーと砂糖の量が同じジュースとお菓子を並べた写真。例えば私も好きなMinute Maid Lemonede(20 oz)は、バニラアイスサンドイッチ5個分と同じカロリーと糖分。ひえええ。

私が読んだのは2008年に出版されたものですが、実は2011年最新版も出ています。他にも、同じシリーズで子供の食べ物を集めたものとか、アメリカらしいなーと思ったのは、レストランやファストフードのeat this, not that!も出ていること。

ここのリンクから見れます。

ただし、これ買ってのほうがおいしいかどうかの保障はありません(爆)。

いのちの食卓を読みました

料理を通して人生カウンセラーをやっちゃう人がいるらしいと気がついたのは、コウケンテツさんのおかあさんの話を聞いたときでした。あの人のお母さんも料 理家なのだそうですが、料理教室で生徒さんがお母さんの話を聞いて涙を流すそうです。料理教室にそんなポテンシャルがあったとは。

辰巳芳子さんの「いのちの食卓」を読みまして。この人の料理教室行った日には私、確実に泣いちゃうだろうなと思ったんです。今一番ほしい言葉がそのまんま書いてありました。

ここずっと何を悩んでいたかというと、10年以上専業主婦やってますが、料理の技術が何一つ蓄積されてないというかその日暮らしなことなんです。 買い物に出たらなんとなく目に付いたものを買い、なんとなく食べたいものを思い浮かべて料理を作る。作るのもそのときある料理のレシピ見てなんとなく。料 理が上手いんじゃなくてそのときに見たレシピがたまたま作りやすかったってことだけ。

もっと体系化したいというかテーマがほしいというか、上手くいえない んですけどその日やったことが手ごたえとして残り次に生かされるような食事作りがしたいなあと思っていたんです。それで目に入ったのが以下の文章。

日本の「風土」に気づき、何かひとつでも旬の食材をと、意識して求める。そしてそれを食べたときの自分の反応を感じてみることです。(中略)ど うやったらそれをおいしく食べられるのかを工夫して見つけ出し、それを一つ一つ自分の中にためこんでいくようにします。それがその人自身の知恵になりま す。日常生活のそうした小さな積み重ねが、ある日、自分でも思わない立ち上がりを見せるものです。

日々の食事について、何を食べたらいいだろうと悩んだり、疲れ果ててしまったり、いろいろあると思いますが、まずは、食べることはいのちの仕組 みにくみこまれていて、避けようのない大事なことなのだと悟ってください。そう覚悟を決めることによって、自分を励ますことができるのです。

あとこんな文章も。

お料理の記事とかお料理番組をみると、昔よりずっときらびやかなお料理がチラチラしていて、「私もしなきゃいけない」って思う。(略)自分の料理を他人の料理と比べるのは、日々料理をするものにとってはひとつの圧迫感かもしれません。

ハレの日とケの日があっていいってこと。なんかほっとします。料理上手さんのブログ読むと結構へこむことあるもの。

料理番組やレシピの4人分の呪縛っていうのもおもしろかった。出汁なんて2升くらいまとめて作っておけばいいのに4人分きっちりのレシピしか提案 しない。豚の角煮も多く作って展開すればいいのに長時間かけて4人分しか作らないなんてバカみたい、と。そうそう、4人分まずは作っちゃいますもんね。

もう師と拝んで弟子入りしたい。正座してぴっと気が引き締まる感じ。
最後の根元きこさんが寄せた文もとってもよかった。

実は辰巳さんのレシピで煮物を作ったことがあるのですが、素材重視な味付けなので素材いまいちで臨んでさんざんでした。これから作るときは気をつけます。いろいろレシピものっていたのですが一番作りたいのはスープ!本ももっと読みたいです。

書いてあるとおりに実行するのはもちろん無理ですが、ゆるーくゆるーく、楽しんでやろうと思ってます。

「毎日の子どもレシピ」を読みました

ここ最近、また食生活の見直しをしています。年に何度もやるのですが、とにかくぼんずの好き嫌いがエスカレートしてきたのと、子どもの食育についてもっと知りたいと思い、牧野直子さん監修の、毎日の子どもレシピを読みました。この本は2005年に発売されているので、所要量などのデータがたぶん古いと思うのですが、作りやすそうな料理がたくさんあること(懐かしい給食っぽい感じの)、子どもの食のトラブルについて丁寧に書かれていること、栄養学的なことが詳しく載っているのが気に入って買いました。もっと簡単で見やすいレシピ集のようなものが欲しいという人には、今年発売の同じシリーズのほうがいいかもしれません。タイトル忘れましたが。

子どもの咀嚼能力にあわせたメニューはどれもおいしそうで、ぼんずも食べてくれるかも。読んでいると、今まで作っていたごはんはやっぱり大人向けだったのかなあと思いました。エビチリや肉など噛みにくいものはたたいておけばいいんですよね。小さくすることばかり考えていました。他にも参考になることが載っていました。3-4歳の食事についてもっと勉強したいんです。食育についての専門書も読んでみたいのだけどどうやって探そうか。

そして何度も挑戦しているのですが、家事の負担を減らすため、どんな食品をどれほど摂っているのかを知るために献立を作ることにしました。はじめはこの本から食べたいメニューから必要な食材料を書き出してとりあえず買い物をしました。でもその日にないものもあるし、他に食べたいものを買ってしまったりして、計画通りにいきません。なのでひとまず買った食材を最後まで使って1週間何ができるかをざっと書いてみました。1週間分のメニューを作るのは大変なので、前の日に1日分を書いてみます。今日はこんな感じ。自分のメニューとこの本のメニューを合わせています。

  • 朝:トースト、ジャム、大根と卵の味噌汁、アボカド
  • おべんとう: わかめおにぎり、ブロッコリ、きのこの胡麻和え、から揚げ、ぶどう (大人はプラス切り干し大根の煮物)
  • 夜:豚肉となすの味噌いため、味噌汁、細ぎりジャガイモの鮭フレーク炒め?ここらは変わるかも

☆☆

それから食べない、テーブルに座りたがらないことについて。前も書きましたが最近また、日ごろのストレスが食事に出ている感じでちょっと困っています。先日も親子3人で大バトルになり、これではいけないということでオットーさんと話し合いました。ちょっと長くなりますがよかですか。

まずは方針を決めました。(今まで何度か変えています)まずは今まで出していたご飯の量を前の半分にする。後の半分は残しておいて、おかわりさせる。その日の運動量や間食の時間を考慮しつつ、とにかく出されたものは食べるという習慣をつける。30分間は食べさせることに努力すること。それ以上はお互い負担なのでさっとさげる。30分という目安はこの本から得たことです。

オットーさんは口元まで持っていって食べさせることに抵抗があるそうなので、それは私がします。私も食べさせるってどうなのと思いますが、言ってられません。だってそうしてるとほんとに絶対食べないんだもの。食事の時間にしっかり食べるのが我が家の決まりごと。今まで育児本に書かれているように子どもに合わせることもやってきましたが、あまりに偏食するのでこちらのストレスがたまる一方。いいところに折り合いをつけられないものかと考えた挙句、食事に集中力がなくなってきたら食べさせるしかないなあと考えています。あとはこの本にあるレシピのように、子どもが食べやすいもの、お弁当グッズなどかわいいものを使って食べやすくしようと思っています。それから、食事中に怒らないことをもっと徹底したい。これが一番難しい。。。

「Food Inc.」を観ました

先日Food Inc.というドキュメンタリー映画を観ました。この映画は、「食品産業の人間たちが誰も話したがらない」事実を見せてくれます。ミクシィでかなりあつーい感想を書いちゃったんですが、こちらは冷静に。。書けるかな。

先に書いておくと、こういう話って耳を塞ぎたくなりますよね。知りたくない。知ったところで食費は限られているんだから「安全じゃないもの」だって買わなくちゃならない。私も一時は本を読んだりしていろいろ調べているうちに、でもどうしようもないんじゃないか、と思うようになって熱がひきました。私たちは聖人じゃないので、きれいな水やきれいな食べ物で生きていくだけを人生の目標にしたくない。オーガニック農業に携わる人達はある意味宗教的な信念を見出してやっていて、その人達におんぶするオーガニックと言うシステムは一体続くものなんだろうか、と。選挙権のない私に何もできないじゃないか、と。

食事はかなり個人的なことだから、他人にあんたの食べてるものは危ないって言われたらすごく腹が立ちますよね。それにいただいたものはそれだけで元気になれるから食べます。ケチつけてるって思われたくない。こっぺは食にうるさいって気を使われたくない。

でも、この映画を観て知ってしまった事実を、見ないふりをすることはやっぱりいけないのではないかと思うようになりました。肉を食べられなければベジタリアンになればいいって話じゃない。そうして料理を作る人の気持を無下にする企業の姿勢が許せない。自分にできることってなんだろうと。

食肉業者は、全米でたった4社がそのほとんどのシェアを独占しています。彼らは飼育から加工までを徹底的に工業化することにより低コスト、低価格を実現してきました。豚や牛、鶏は最低限の(何が最低限かわかりませんが)環境で飼育され、安い飼料を与えられます。

映画で紹介されたような事実は知っていたのですが、実際映像にしてみるとかなりショックでした。ほとんど動けない、壁には窓もない小屋に鶏が飼育され、夜もあけないころ業者がやってきてコンテナに詰めまくって持っていく。牛たちは本来草食なのに、安い大豆やとうもろこしを食べさせられるため病気になる。病気になるから薬を使う。

死んだ豚を解体する人がいるのですが、これがまたひどい労働条件で。不法移民を使うからあんなに危険な仕事なのに保険なんかほとんどないし低賃金。定期的に摘発され逮捕されるんですが、逮捕の現場に立ちあった労働組合の人は、「あの移民は10年会社のために働いて、最後は罪人にさせられるんだ」と行ってました。蟹工船はんぱない。

食事にお金をかけられない貧しい人が、そういったファストフードを食べて病気になる。何とかしたいのにご飯を作る時間がない、お金が無い。

ほんとうに切なかったです。こんなふうに消費者の安全が無視されていいものだろうか。生産者がおきざりにされていいものだろうか。資本主義だから仕方ないでいいのか。

最後に映画では、企業の強力なパワーに、消費者の私たちは何もできないように見えるけれど、たばこ産業について思い出してみてください。あれだけ強かった企業の影響力がすっかり薄れてしまったように、この食の安全に関しても私たちにできることがあるはずだ、と伝えています。

映画では、観た人ができることとして、こんなことを勧めています。

  • Buy organic or sustainable food.(オーガニックや環境に優しい食べ物を買おう)
  • Go without meat once a week.(週に1度は肉を食べるのをやめよう)
  • Read labels–know where your food comes from.(商品ラベルをじっくり読もう。産地をチェックしよう)
  • Drink more water, fewer sugary beverages.(水を飲もう。砂糖の入らない飲み物を)
  • Support companies that treat workers, animals, and the environment with respect.(労働者、家畜、環境に優しい企業をサポートしよう)

でもこれがなかなかお金のかかることで。昨日、前から行ってみたかった近所のオーガニックを中心にした小さな販売店に行ってきました。WholeFoodsRainbowにしかないようなものが置いてあり、なんだここで買えばいいんだ!と喜びました。野菜や果物もほんの少し置いてあるのですが、どれも新鮮。あんなにみずみずしくて立派なレタス、この界隈じゃみたことありません。でも値段がやっぱり高い。冷凍庫に入っていた牛肉の切り身は、厚さ2cmくらいのものが1枚で24ドルします。ありえん。

幸いなことに住んでいる地域は食に関心が高いので、買う場所は選べます。その中で出来る範囲でやっていくしかないかなと思っています。おいしい野菜料理や豆料理を覚えたいです。

今読んでるFood Inc.の本にこんなウェブサイトが紹介されていました。最寄のOrganic/Sustainableなお店を検索出来るサイトです。

Eat Well Guide

長くなってすみません。読んでくださってありがとう。